
ホームページを持っている院の場合、患者様は来院前には、必ずと言っていいほど、ホームページを見ています。その中で来院の決めてとなるコンテンツとして「自分と同じような方の症状の動画を見て」という方は結構な確率でいらっしゃいます。
ケアーズプレスのご利用者の先生の中でも、「患者様の動画の内容を変えたら、コンバージョン率が上がった」とおっしゃる先生は非常に多いです。
ただし、先生の中で動画撮影に対する苦手意識からか、積極的に活用されている院は少ないかもしれません。
今では常識になっている患者様の声の動画撮影。
もし、まだ充分に活用できていない、という方は、今回の記事を参考にしてください。
患者様の声を撮影する上での4つのポイント
それでは、動画を撮影し、しかもその動画からしっかり来院に繋げられる動画にするための4つのポイントを解説します。
- 動画は映像よりも音声にこだわる
- 端的に「キラーワード」を引き出す
- 喋ってもらいたい内容を喋ってもらう
- ペルソナに合わせた患者様の声を狙って撮影する
ポイントはこの4つです。
1.動画は映像よりも音声にこだわる
動画撮影をする際に、良く使われるのは iPhone や iPad という先生も多いと思います。中には動画撮影ができるデジカメやビデオカメラなどで撮影されている方も多いと思います。
最近のカメラの性能はとても良いので、映像はどの機材を使っても綺麗に撮影できるとおもいますが、以外と難しいのが音声を綺麗に拾うこと。
映像は綺麗でも音声が小さく、肝心の患者様の声が小さく、何を言っているかわからなかったり、周りの雑音が気になり音声が鮮明に聴こえなかったりということが良くあります。
音声が聞き取り辛い動画はあまり見る気にならず、内容がとても良い動画であってもほぼ説得力がなくなってしまいます。
ですので、映像よりも音声をいかに綺麗に撮影するかに気を使うことをお勧めします。音声にこだわるといっても、高価なプロ用の録音機材が必要な訳ではありません。iPhoneやiPad用に、簡単に接続できる集音マイクなどがあります。

[ オーディオテクニカ 卓上マイク ]
私も使っているのですが、こちらの会議用マイクなどであれば、コードを伸ばすことができるので、喋っている近くにマイクをセッティングしておけば、かなり鮮明に声が拾えます。
iPhoneやiPadに接続できる集音型のマイクなどもあります。これらも1万円以下で導入できますので、今すぐに導入されることをお勧めします。
声の音質を上げるだけで、視聴時間も伸びて、患者様の声の内容もしっかり伝わる動画にしてくださいね。
2.端的に「キラーワード」を引き出す
続いて、内容について触れていきます。
端的な「キラーワード」を引き出してください。
「キラーワード」というのは、見ている方が「この院に来たい!」と思ってもらうようなフレーズです。
それが、どういう内容になるのかは、その院の理想の患者様によりますが、その院に通おうかな、と思わせられるポイントです。
このキラーワードを、先生ご自身が客観的に把握できていなければ、オンラインだけでなく、どの媒体の集客も苦戦することとなります。
オンラインでは、特に、来院を検討されている方との接点の時間はとても短いタイミングです。検索して、広告なり自然検索なりであなたの院のホームページにアクセスしてもらったとしても、せいぜいホームページを見てもらう時間というのは、平均して1分~3分程度の時間です。
あなたは、その2~3分の短い時間の中で、数ある地域の治療院の中から、自院を選んでもらう理由を、来訪者に理解して、自院に連絡してもらうための行動を起こさせる、それだけの強い理由が、その短い時間の中で示せなくてはいけないのです。
そこで、「キラーワード」を把握できていれば、そのワードで一瞬で自院を選んでもらえる理由となり、患者様が来院への「スイッチ」を入れられます。
このキラーワードを把握するためには、既存患者様に普段からコミュニケーションを取り、自院を選んだ理由を聞き出してください。特に、熱心に通って頂いている既存患者さんにはしっかりヒアリングして、自院に何故通ってくれているのか?他の院と何が違うのか?といった項目を把握しておくことです。
その中で、患者様が言っていた言葉をしっかり残しておいて、ホームページの患者様の声に反映していくのです。掲載をした後のステップとしては、ホームページに患者様の声をどんどん掲載しておいた後に来院される新規の患者様に「ホームページのどの箇所が来院の決めてになりました?」と聞いていきます。
そこで、新規の患者様から出てくる箇所が「キラーワード」となります。
まとめると
- 既存患者様の声をホームページに掲載する
- 新規患者様にホームページのどの箇所が決めてとなりましたか?
この二つのステップを繰り返すことで、あなたの院のキラーフレーズが見えてきます。
回数を重ねれば重ねるほど、このキラーワードはどんどん強いワードとなって新規患者様を集めてくれるようになりますし、キラーワードもどんどん違うものが増えていきますので、新規患者様の獲得率が高くなっていきます。
ぜひ、この二つのステップで、キラーワードを見つけてください。キラーワードが把握できれば、動画の内容もキラーワードを伝えることだけにしても良いくらいですので、メッセージも端的になり、短い動画で高価の高いものになります。
3.喋ってもらう内容のシナリオを作成して、その内容を喋ってもらう
続いて、患者様の声を撮影する上で重要なのが、撮影時間です。キラーワードが把握できていれば、そのキラーワードを引き出す為のインタビュー動画にするくらいの端的な内容で終わらせても良いくらいです。
動画の視聴時間も、平均して見られる時間はせいぜい長くて3分くらいです。それ以上は動画の視聴率がガクンと落ちますので、長い動画は最後まで見られなくなると思ってください。
そこで重要なのが、患者様に喋ってもらう内容を、こちらから構成して喋ってもらうということです。撮影前に簡単で良いですので、患者様に「こんな項目を聞くので、こういうことを喋ってください」と、打ち合わせをして撮影することです。
何の打ち合わせも無く撮影を始めると、慣れない方ほど、良いことを言おうとして結果、長く喋ってしまうという状態になってしまいます。
インタビューする内容は、たいてい4項目位で構成すると良いでしょう。目安は3分前後の動画にすることを目標にして撮影を繰り返してください。回数を重ねていくと、だいたいその感覚も身に付いてきますので、やはり慣れるまでどんどん撮影をこなしていくことをオススメします。
4.ペルソナに合わせた患者様の声を狙って撮影する
あなたの院では、理想とする患者様の像というのを明確にしていますか?どんな患者様に来て欲しいか、明確にした上で、その人に響く内容のメッセージとなっていることが大切です。
その動画を誰に見てもらいたいのか、しっかり考えてから動画の内容のメッセージを組み立てていく必要があります。
そして、もっとも肝心なポイントなのですが、新規患者様の心理としては「自分と同じような境遇の人、症状の人の声しか信用しない」という性質があります。
自分とはかけ離れた世代の人、自分とは違う性別の人、自分とは違う環境の人の声は、自分ごととして捉えられないので、メッセージとして届きません。
良くある悪いケースとしては、新規患者様のペルソナは決めているけど、実際に撮影に協力してくれる人が居ないので、結局撮影できる動画は、ペルソナとは違う人しか撮影できていない、というようなケースです。
これは、明らかに、先生ご自身の患者様との関係性の構築がうまくいっていない証拠です。特に高齢者や主婦の方は、動画となると途端に顔出しがNGといって断られてしまうケース
多いようです。
ただ、そこで諦めてしまうようでは、これから先良い動画撮影でいきません。そのような方を上手に撮影にご協力頂けるようにしっかり関係性の構築をしていく所から、向き合っていく必要があります。
上手に動画撮影をされている先生は、この関係性の構築からしっかり考えて、どうしたら快く撮影に協力してもらえるか?という点をしっかり考えられています。
なかなか撮影に協力してもらえない、と悩んでいる方は、そこまで考えて患者様に撮影のことを考えているのか?という所を、今一度見つめなおしてみてください。
このような形で、患者様の声の動画について、上手に撮影するための4つのコツをお伝えしました。
ぜひ、参考にしていただき、新規の患者様が、あなたの院に溢れ、あなたの治療でひとりでも多くの方を治療してもらい、喜んで頂ける方をひとりでも増やせられるよう、しっかり動画コンテンツを作成も取り組んでいただければと思います。